えーすみません。画像無しブログを・・・
アウトドアガイド業に入り12年経ちましたが、いつも思い、いつも悩み、いつも答えが曖昧にしか出ない問題があります。
ひでのアウトドア業は、最初スキーのインストラクターから始まりました。
冬が終わり春になりラフトガイドを始め、冬のスキーインストラクターからスノーシューツアーガイド、エアーボードツアーガイドなどもしてきました。
ただ、いつも心に引っかかるのは、「誰でも」とあっても障害を持つ人たちをどうするのか?という問題。
会社として受付時に断られたりしている場合もあると思うけど、僕の所まで来た時には、「断らないで精いっぱいのツアーをする。」を目標にしているが、命を預かる仕事上、自分の技術では、命を預かれないという事もあります。(現状そこまでの人が来ていないので、断った事は無いけど。。。)
だからと言って障害を持っている方の対応するためにセミナーに通うわけでも勉強する訳でもない。
僕は、小学生高学年あたりから身体の使い方などを考えるようになったため、どこが動かないとどのような支障が出る?とかを想像してきた。
しかし、家族や仲間にもいないし、自分に障害があるわけじゃない。むしろ、かなり健康体なので、想像の域を出れない。
ラフトを始めてからも、ツアー中に足首を骨折したら?とか手首を何かに吹っ飛ばされたら?などいろいろ想像しながら下ってみたりする。
実際に中学の時柔道の練習試合で、倒れる時に捻挫。立ったら負けと思って寝技で勝利したこともある。
ラフトの時も右ひざ靭帯を伸ばしたが、ツアーをやりきってから病院に行ったということもある。
ただ、それはただの怪我であり治る。
病気だったり不慮の事故だったりで、身体の一部が無い人もいれば、あるけど動かない人もいる。
そういう人が、どうすると楽しめるのか?何をすると喜んで、何をすれば傷つくんだろう?と悩む。
でも結局一般の人も同様に人それぞれ傷つく部分も違えば、笑いのツボも違ったりするので、その人に合わせるしかない。
とにかく自分が障害を持つ人に対して大事に思っているのは、
同情はするが結局よくわからない世界だから同情しすぎないで、普通に1人の人として接する。
ただ、周りが過剰に守っているために何もさせてもらえない人もいるので、やれる範囲はやってもらう。
出来なければ手伝うかやれる方法を考える。
基本的に子供でも同じようにやれることは、自分でやってもらう。
結局一般の人にもやっている方法に戻ってたりする。。。
今回は、ある日の出来事なのですが、
脳梗塞による左半身麻痺の方の家族が、木のぼり体験に参加してくれました。
その方とは、少しずつ話しながらガイドし、手伝ってもらいました。
少しずつ身体の具合を聞いたり、歩いているところや他の動きを見る限り身体の使い方もうまく、動く右半身もかなり力がある。
とりあえず、参加者には覚えてもらっている一つの結び目をその方に作ってもらう事にしたんだけど、いきなり失言。。。「まず、左手で・・・」と言ってしまった。←反省してます。
確かに本来両手で、やっているので、すぐに右手だけで出来る結び目の作り方を考えて伝える。
体験も終わり家族もその方も喜んで帰ってくれたように見えた。
しかし失言もあったので、自分のふがいなさを反省し凹みながら家に帰る。
その後、家族の1人が「また登りたい」と言ってくれてまた来てくれました。
次の開始時間まで、時間があったので、2対1のシステムを4対1のシステムに1本作り変える。
実際に右半身だけで登って降りれるか実験。
登れたので、「もしよければ」って事を伝えると登ってくれる事に!
とにかく出来ることをやろう。と思い木のぼり体験開始!
少し細かい説明も入れつつ登り始める。
特に痛いところもなく楽しんでくれてる様子。
ある程度の所で、「怖い」との事。
大体みんな同じくらいの高さで、怖がる人が多い為、さほど気にせず降りると言うまでは普通に話す。
大体の時間になり降りると言うので、ビレイして降りてもらう。
体験も終わり「あんなに動けると思わなくて感動した」と言ってくれた!
嬉しかった。
でも誘ったのは「あつかましかったかな?」とか「今日は失言ないよな?」なんて事を考える。
そして「怖い」の発言を思い出す。
数年前に両足の踵を骨折した際、1ヶ月半程車いす生活だった時に感じた事を思い出した。
2cm位の段差でもわずかな下り坂も車いす初心者の俺には、すげー怖かった。階段の近くも怖くてあまり近づけなかった。
なのに今日俺は、いきなりすごい怖い事をさせたのでは?
正直、これで良かったのか、悪かったのか、全然わからん。
アドバイス募集!